『とびひ (伝染性膿痂診) にご注意!』

夏は外で元気に遊ぶ子供たちの姿をみてほほえましいと思う反面、 日射病にかからないか?水の害に合わないだろうか? ケガをしないだろうか? と心配もつきまといます。 当然すり傷や虫さされが多い季節でもあります。 こんな時、 皮膚が化膿してなかなか治らないという経験をお持ちの方も多いと思います。 そんな皮膚病のひとつに 『とびひ』 があります。


子供たちの皮膚をねらっている!

炎天下で直射日光を浴びながら大汗をかいたり水を浴びたりする子供たちの皮膚はそれなりに抵抗力が落ちて、 さまざまな皮膚疾患をかかえてしまいがちです。 少々の傷は子供の勲章とばかりに、 親御さんも意外と無関心であったりします。 しかしながら用心しないとすり傷や虫さされが水ぶくれになり、 かさぶたになって体中に次々とひろがってしまうことがあります。 これが 『とびひ』 で治療をしないで放置しておくと皮膚表面の細菌の数が増えて化膿してしまい、 ひどい皮膚症状をおこしてしまうことがあります。

とびひの原因


  『とびひ』 は伝染性の強い菌が全身に広がり、 接触する人と人との間で次々と感染していきま  す。 『とびひ』 の原因は1.黄色ブドウ球菌による水すい泡ほう性せい膿のう痂か疹しんと2.化膿  性連鎖球菌による痂か皮ひ性せい膿のう痂か疹しんの二つに分類できます。

1.黄色ブドウ球菌による水泡性膿痂疹 
   
  わが国における 『とびひ』 のほとんどは、 この黄色ブドウ球菌を原因とした水泡性のもので    す。 この細菌が皮膚の角質層内に直接感染して浅い水疱が形成されます。 水疱は簡単に破   れて皮膚びらんとなり次々と感染していくため、 なかなか 「なおった!」ということになりませ    ん。
  

2.化膿性連鎖球菌による痂皮性膿痂疹

  この細菌による 『とびひ』 は少ないのですが、 黄色ブドウ球菌によるものと違って「夏に限ら   ず、 子供に限らず季節も一定しない」 という特徴があります。 高度の痛みや発熱をともなうこ   とも少なくなく、 また全身症状をともなうことが多いため注意が必要です。 またアトピー性皮膚   炎に合併することも珍しくありません。
 

とびひの予防と治療

 
 すり傷や虫さされなどに対するかき傷をそのままにしないで、 毎日入浴やシャワー、 手洗いを十分に行い、 肌を清潔に保つことが大切です。 『とびひ』 の数が少なく場所が限定していれば、 こまめな消毒と抗生物質の軟膏を塗ることで十分と考えられますが、 『とびひ』 が多発したり次々と新しくできてくる場合は抗生物質の内服や点滴が必要となることがあります。 いずれにしても傷に対する早めの治療が何よりも肝心です。

クリニックうしたに 院長 牛谷義秀