−実は恐い冷房病−
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 地球温暖化が叫ばれて長くなりましたが、最近になって使用頻度が高くなった冷房の弊害も激増しており、夏を快適に乗りきるためには冷房とうまく付き合っていかなくてはなりません。とくに女性職員が比較的多いオフィスで「冷房病」が話題になることが多くなりましたが、乳幼児や高齢者にも多く発生します。どうしても冷房の恩恵にあずかりたい、日差しの厳しい暑い日などは十分な冷房対策が必要となります。

1. 冷房病とはどんな病気?

冷房病というものが日本に始めて登場したのは昭和35年頃といわれています。その頃から日本経済は高度成長期に入り、今ではクーラーも都市近郊部で90%以上の普及率といわれています。いまや2台以上のクーラーをお持ちの家庭も少なくありません。しかしながら、この快適なはずのクーラーに大きな落とし穴があったのです。冷房病というのはクーラーなどで長い間身体が冷やされることが原因となって皮膚の下の毛細血管や汗を分泌する汗腺に異常事態が起き、体の温度が急激に下がって毛細血管の収縮を引き起こした結果、全身的な血行不良を引き起こすと同時に、ついには自律神経が障害され、身体にさまざまな症状を引き起こされる病気です。

2. 冷房病の症状はいろいろ!

最近、こんな話を耳にしたことがあります。「クーラーの前での事務の仕事をはじめてまもなく、身体の冷え、下痢・便秘などの胃腸症状のほか肩こり、頭痛、疲労感、不眠などの症状がどっと押し寄せてきました。席替えをしたものの、病状は深刻となるばかりでついに耐え切れずに退職しました」。その方は10年経った今でも年々症状はすぐれず、わずかの冷たい風も気になる状態が続いていると聞きました。このように冷房病では足腰の冷え、慢性的な疲労感、ストレス感、肩こり、頭痛、食欲不振、かぜ症状、腹痛、生理不順、生理痛、不妊、イライラ、不眠、めまい、神経痛など実にさまざまな症状が現れます。しかも今回の実例のように、一度このような経験をすると何年も同じような症状で悩んでしまうにとどまらず、症状が年々ひどくなるという共通した特徴があります。初めは手先、足先だけだった冷えが膝から下、腕やうなじ、背中へと冷えを感じる部位が増えていきます。

これらの症状はすべての人に同じように現れるものではなく、個人差が見られます。また秋や冬などの冷房を使わない時期になってから症状が現れることもあるので注意が必要です。

3. 冷房病の原因

人間の体温は常に一定に保たれています。激しい運動をしても汗をかくことによって体温を下げることができるようになっています。ところが1日中冷房の中にいるとあまり汗はかきません。汗をかかないままクーラーなどによって身体の熱が体表から奪われると身体に異常事態が発生するようになります。皮膚の下にある、髪の毛の10分の1以下の細さの毛細血管(約7ミクロン、1ミクロンは1,000分の1ミリメートル)はつなぎ合わせると全長約9万キロメートルにもなるといわれ、地球を2周もできる長さになるそうです。この血管内を約5リットルの血液が流れており、心臓から出た血液は約1分間で体内を1周するといわれています。冷房で身体が冷えると身体の熱が奪われないように血管が収縮して身体を流れる血液量が減少してしまいます。また同じく熱が奪われないように汗腺も収縮して汗が出ないようになります。このように血液量を調節したり、汗の量を調整する大切な役割を担っているのが身体のあちこちに存在している『自律神経』です。したがって冷房の中で長時間作業したり、温度差の激しいところへの出入りで急激な体温変化が頻回になると全身に張り巡らされている『自律神経』が悲鳴をあげてしまいます。人間が急激な温度変化に対応できるのは5℃以内と考えられています。

4. 冷房病の重症度分類

冷房病の重傷度は第1期から第3期に分類されます。第1期は冷房により身体が冷やし始められた状態で、末梢の血管が収縮し、手足先が冷たくなり血液は体を守ろうとして内臓や脳に集まってきます。第2期はお腹や腰が冷えて胃腸障害、膀胱炎、生理痛などが生じて内臓の冷え症状が出現します。第3期は体全体、特に上半身にも冷えを感じてフラツキ、めまい、イライラなどの症状が現れます。

5. 冷房病の対策と予防

冷房病の対策と予防についてまとめてみました。

@    番目は汗をかくことです。 

汗をかくことで冷房のために機能が低下した汗腺を復活させ、自律神経を刺激することになります。そのためには半身浴やサウナがよいでしょう。半身浴ではお湯を少なくしてみぞおち以下の下半身を40℃以下のぬるめのお湯に20分〜30分程度ゆっくりとつけましょう。お湯の量を少なくするのは身体に対する水圧を減らし、下半身の血液を良く温め、全身にめぐらせるためです。汗の出の悪い人には大さじ1〜2杯(1530g)の少量の塩をいれると汗が出やすくなります。

A    番目は皮膚を鍛えることです。

冷えを感じている足の指先をシャワーマッサージや塩マッサージ、へちまマッサージで直接刺激して自律神経の働きを正常に戻すことが大切です。

B    番目はお腹を冷やさないことです。

夜寝る時などは腹巻などをしてお腹を冷やさないようにしましょう。クーラーの代わりに氷枕で首の後ろを冷やしてあげると不思議と身体全体の表面温度が低下することが確認されており、快適に涼しく過ごせます。

C    番目は身体を暖める食材を利用することです。

アイスコーヒーや牛乳、生野菜、果物は身体を冷やす原因であり、これらを取りすぎた時にはごぼう、にんじん、れんこん、イモ類のほかショウガ、お寿司のがりなどが手軽で身体を暖める食材として効果的と言われております。   

暑さで食欲がないとあっさりしたそうめんやざるものばかりをとっている方も多いと思いますが、暑いときこそ栄養のある暖かいものを食べるようにしたいものです。

D    番目は服装での対策ポイントです。

服装での対策ポイントはうなじとお腹です。襟のついたシャツを着てスカーフなどでうなじの部分を巻くようにしましょう。また膝掛けは膝にかけるのではなく、お腹の部分にかけてお腹を暖めるのがポイントです。またお腹を締め付けるガードルなどの下着は血行を悪くしますので避けるようにしたいものです。

E    番目は冷房の設定温度です。

冷房の設定温度は外気との温度差が5℃以内となるように28℃前後の室温にしておくのが最適だと考えられています。

F    番目は環境対策です。

体に直接冷たい風が当たらないようにしましょう。冷房の風を避けて机を移動したり、衝立をたてたり、窓をわずかにすかしたりなどの環境対策も必要です。

7.まとめ

  現代の私達の生活に冷房はなくてはならない存在になりました。この冷房を

うまく使いこなすのはあなた自身です。冷房をうまく使いこなし、日差しの強

い夏を快適に過ごしたいものです。